お知らせ
ケトーシア ヒプシー
マレーハレギチョウ
ウブドのジャングルに生息する蝶の中でも、ひときわ鮮やかな色彩を放つのが『マレーハレギチョウ(学名:ケトシア・ヒプセア)』です。白と黒の繊細なレースのような縁取りに囲まれた、燃えるようなオレンジレッドの羽は、森の中でも決して見逃すことはありません。しかし、この印象的な模様は単なる美しい飾りではなく、明確な「警告」のサインなのです。マレーハレギチョウは体内に毒を持っており、そのまばゆい色彩によって、捕食者に対して自らが危険な存在であることを強く誇示しています。
この蝶の生態は、この地の生態系と深く結びついています。長い棘(とげ)を持つ深みのあるワインレッドの幼虫は、トケイソウ科の植物、特にアデニアのつる植物を好んで食べます。
当リゾートの『地産地消(ファーム・トゥ・テーブル)』の哲学の一環として、私たちは自生のパッションフルーツを育てており、オーガニックガーデンの周囲にはあえて手つかずの自然を残すことで、これらの食草にとって完璧な生息環境を提供しています。マレーハレギチョウが優雅に舞う姿を目にすることは、一見どれほど華奢(きゃしゃ)に見える生き物であっても、その内には力強く秘められた生命力があること、そして真に健全な庭園とは、訪れるお客様だけでなく、野生の住人たちをも豊かに養う場所であることを、私たちに強く思い出させてくれるのです。