お知らせ
トロイデス・ヘレナ
ヘレナトリバネアゲハ
小鳥のように梢(こずえ)高くを優雅に滑空するヘレナトリバネアゲハ(学名:トロイデス・ヘレナ)は、まさにウブドのジャングルの真の巨人です。羽を広げると17cmにも達するこの保護種は、一目でそれと分かる圧倒的な存在感を放ちます。オスはビロードのような漆黒の羽を持ち、後翅(こうし)は純金のように滑らかで眩い(まばゆい)輝きを放ちます。メスもオスと同様に大型ですが、その黄金色の羽にくっきりとした黒い斑点が連なり、非常に美しく印象的な模様を描き出しています。
ヘレナトリバネアゲハは、単に美しいだけでなく、自然界をたくましく生き抜く賢明な生存者でもあります。その存在は、この地の生態系が健全で、見事なバランスを保っていることの証(あかし)なのです。彼らの幼虫は、毒素を含むウマノスズクサ科のつる植物(ダッチマンズ・パイプ)のみを食べて育ちます。その毒を体内に蓄積することで、幼虫の時期だけでなく美しい成虫へと姿を変えた後も、捕食者を寄せ付けない強力な盾としているのです。
当リゾートが誇る『地産地消(ファーム・トゥ・テーブル)』の庭園と、ヴィラを囲む手つかずのジャングルは、これらのつる植物が命を育むための完璧なサンクチュアリ(保護区)となっています。そしてその環境が、この美しく壮大な蝶にとっての安全な安息の地となるのです。お客様のバルコニーの目の前を優雅に舞い過ぎるその姿を目にすることは、まさに魔法のような体験です。それは、当リゾートが誇りを持って守り抜く、大自然がもたらす静かな驚きと奇跡の瞬間なのです。